橋本研デモコンについて
他人から教えてもらうことに慣れた学生にとっては,自分自身で計画し,実行し,結果を出すのは未知の経験です. しかし,実はこの主体性こそが社会に出てから必須となる基本的な能力なのです. 橋本研では,主体性を培う目的で,2年生ゼミの総仕上げとして橋本研デモコンを開催しています. 一人一つずつ自分でテーマを決め,秋ゼミで勉強した画像処理やプログラミングの技術を駆使して,デモシステムを開発します. テーマは,画像認識,コンピュータグラフィクス,ロボット制御,3次元センサ,電子回路など,橋本研で扱っているすべての分野から自由に設定します. 橋本研デモコンの方針は,たった2つです.
(1) 自らが主体的に取り組む.
(2) とにかく動くデモを完成させる.
まず最初に,自分自身でデモの仕様を自由に企画し,開発スケジュールを立てます. 必要な設備や部品は研究室から提供しますが,その他のことはすべて自分自身でおこないます. 学生から尋ねられない限り,教員もアドバイスしません.
企業における実際の研究・開発の現場では,スケジュール通りにすすまないことは日常茶飯事であり,問題に直面したときに,自分なりにどのように解決し,工夫していくかが問われます. 理系学部の学生が卒業研究や修士研究に取り組むのも,まさにその力を養成するためであると考えます.この橋本研デモコンは,そのリハーサルとしてきわめて有効です. 学生たちは,わからないことをネットや書籍で調べたり,似たテーマを選んだ友達と相談したり,主体的に取り組みます. なかには電子回路をショートさせて壊してしまった学生もいましたが,そんなことはまったく問題ではありません.むしろ,そのような失敗体験が経験として残り,将来,社会に出たときの強みになるのです.
結果として,誰一人として挫折することなく,毎年全員が最後までやり遂げます. 当然,学生たちは大きな成長と達成感を実感できます.デモ制作を目標にしているので,これはホンモノの研究ではありませんが,ここで培った技術や根性,挑戦心,それに研究を楽しむ姿勢があれば,卒業研究も余裕でクリアできるでしょう.
橋本研デモコンの成果 ~ Demo or Die ~
各項目をクリックしてみてください.先輩たちのすばらしい成果を見ることができます.
2018年度 応募作品
2017年度 応募作品
2016年度 応募作品
2015年度 応募作品
2014年度 応募作品
- 新型Mindstorm(EV3)を用いた自動走行(飯塚)←準優勝!
- 簡易ロボットアームMR-999 の自動制御化(市川)
- 新型Mindstorm(EV3)を用いた自動走行ロボット(川口)←優勝!
- Kinectを用いた3D独自キャラクタ制作(真川)
- サーボモータを用いたパンチルトカメラの自動制御(篠原)
- ヒューマンビジョンコンポの表情認識機能による演奏アプリの開発(田口)
- 複数カメラを用いたラジコンカーのアラウンドビューモニターの制作(鳥居)←準優勝!
- ラジコンカーの自動制御によるプラトーン走行(松田)
- Leap Motionを用いたシューティングゲームの開発(見須)
- Kinect のジェスチャー認識を用いたものまねロボットによるボクシング(山口)
2013年度 応募作品
- プロジェクタとターンテーブルを用いた光切断による全周囲3次元モデラー(朝倉)
- 平面動物体に対するプロジェクションマッピング(伊藤)←準優勝!
- Android端末を用いた顔認証(大西)
- RaspberryPiによる移動物体検出(岡崎)
- Kinectを用いた体感型ブロック崩し(奥川)←橋本研特別賞!
- メガローバー制御による自動走行(濵嶌)
- Kinectセンサを用いたものまねヒューマノイドロボット(間瀬)←優勝!
- Kinectを用いた人間の動作認識によるMindStorms制御(松田)
- Mindstormsを用いた安全自動車(ASV)の開発(森)
2012年度 応募作品
2011年度 応募作品
2010年度 応募作品
- Kinectを用いたFoot Piano(青木)
- パターン認識・パターンマッチングを用いた個人顔識別(内田)
- 外部監視カメラを用いたラジコン制御(櫻本)
- 複数物体認識(清水)
- Kinectを用いた未来の楽器(鈴木よ)
- 関節のある手の3D-CGモデラーの開発(鈴木し)
- Kinectを用いたリアルタイム人流センサ(高田)
- BOFを用いた自動カロリー計算(都)
- Kinectを用いたZ-Keyによる事前撮影映像とのリアルタイムスーパーインポーズ(永瀬)
- kinectを用いたロボットアームMELFAのジェスチャー操作(橋本) ←優勝!
- BoFを用いたスイーツの自動分類(山村)
【特別出場】
- CPTMによる対象物体の超高速トラッキング(4年:斎藤)
2009年度 応募作品
- ロボットアームとLED制御による画像データベース自動構築システム (秋月)
- OpenGLを用いた手の3次元形状モデルの開発 (浅井)
- エンコーダレスロボットアームのビジュアルフィードバック制御 (岡)
- SIFTアルゴリズムのCygwinでの動画処理 (小西)
- 2カメラによる視差動画像の自動生成と簡易立体表示 (斎藤) ←優勝!
- 4ビットマイコンを用いた外部接続LED表示制御 (柴田こ)
- レンジデータのEGI解析に基づく3次元物体認識 (柴田ゆ)
- パターン識別によるゼミスペース在場管理システム (田垣)
- TOFセンサによるジャンケン認識システムの開発 (辻井)
- 小型汎用ロボットiSOBOTのリモート制御とボール追跡 (西山)
- 倒立振子に関する理論と実装 (松久)