キズ発生前後のペア画像データベース
・データベースの概要
本画像データベースは,画像処理によるキズ検査の自動化を最終目的としており,「キズの有無のみが異なり,素地部分は全く変化していない」というキズ発生の直前・直後の理想的なペア画像データベースです.本データベースを利用することによって,キズ発生後の画像から高リアリティなキズ発生前の画像を生成することができ,2画像間の単純な差分によってキズ部分のみを検出することが可能になります.
なお,学会や雑誌等の公開物に使用される場合は,出典として以下のURLまたは文献等の記載をお願いできれば幸いです.
URL:http://isl.sist.chukyo-u.ac.jp/archives/before_after_occur/
<出典>
小林大起,中林尚也,三好遼,橋本学,異状発生直前・直後のペア画像群を用いた高リアリティ画像生成に基づくキズ検出,動的画像処理実利用化ワークショップ(DIA2020),OS3-2,pp.268-275,名護市沖縄工業高等専門学校,2020/03/09.
小林大起,三好遼,橋本学,異状発生直前・直後のペア画像群を用いた高リアリティ画像生成に基づくキズ検出,第26回画像センシングシンポジウム(SSII2020),IS3-33,pp.1-6,オンライン開催,2020/03/09.
・データベースの作成方法
本画像データベースは,特殊な撮影装置・撮影方法により取得しました.
撮影装置の外観は,以下の図のようになっております.外部の照明による外乱を防ぐため,60.0cm×60.0cm×60.0cmの閉鎖空間にて,上部に照明を配置し撮影しました.また,以下の撮影方法の手順によって,キズ発生前後のペア画像を取得しました.
1. キズ無しのワークをステージ上に配置し,キズ発生前の画像を取得する.
2. ワーク上に直径0.1mmのワイヤーを配置することにより,キズのパターンを生成する.(ワークの位置が変化する危険を防ぐため)
3. 2にて得られたキズ有りのワークを撮影し,キズ発生後の画像を取得する.
4. 1,3にて得られたペア画像を1組のキズ発生前後のペア画像と定義する.
・公開済みのデータベースについて
本画像データベースは,上記の撮影方法によって撮影した画像(幅3264,高さ2448,チャンネル数3)をグレースケール画像(幅512,高さ512,チャンネル数1)に加工して公開しています.加工の手順は以下の通りです.
1. RGB色空間からYUV色空間に変換し,Y成分のみを抽出(3264x2448x3→3264x2448x1)
2. Lanczos4によるリサイズ(3264x2448x1→816x612x1)
3. キズ発生後の画像中にキズが残っているように切り取り(816x612x1→512x512x1)
■ヘアライン・明度普
■テンプレート
■訓練データ(ペア画像1800組)
■テストデータ(ペア画像200組)
■ヘアライン・明度高
■ヘアライン・明度低
■無地・明度高
■テンプレート
■訓練データ(ペア画像1800組)
■テストデータ(ペア画像200組)
■無地・明度低
■ツイル